条件分岐とループ
条件分岐を使う
条件を満たす場合のみ出力するサンプルを作ります。if.html
と、その設定を行う if.mayaa
を次のように作成します。
<html>
<body>
<span id="visible">
<span id="message">dummy message</span>
</span>
</body>
</html>
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<m:mayaa xmlns:m="http://mayaa.seasar.org">
<m:if m:id="visible" test="${ 1 == 1 }" />
<m:write m:id="message" value="Hello Mayaa!" />
</m:mayaa>
動作は JavaScript の if 文と同じです。mayaa ファイルにあるm:if
の test
を評価すると true
になりますので、ボディの span id="message"
が評価されて "Hello Mayaa!" と出力されます。
m:if
と m:write
は別々に書かれていることに注意してください。HTML 側では id="message"
のエレメントが id="visible"
のエレメントの子要素として書かれていますが、Mayaa 側は m:id
を持つエレメントが同列に並ぶように書きます。
ブラウザで http://localhost:8080/if.html にアクセスしてみましょう。
実行結果 (改行などは実際の実行結果と異なります)
<html>
<body>
Hello Mayaa!
</body>
</html>
test の内容が false
になるよう変更すると、"Hello Mayaa!" は表示されません。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<m:mayaa xmlns:m="http://mayaa.seasar.org">
<m:if m:id="visible" test="${ 1 < 1 }" />
<m:write m:id="message" value="Hello Mayaa!" />
</m:mayaa>
実行結果 (改行などは実際の実行結果と異なります)
<html>
<body>
</body>
</html>
条件判定 test
の式で比較演算子 <
を <
と記述している点に注意してください。Mayaaファイル内ではスクリプトを XML の属性として記述しますので、一部の記号をエスケープする必要があります(<
→ <
>
→ >
&
→ &
)。
なお、beforeRender
ではCDATAで囲むことでエスケープする必要はなくなります。
ループを使う
一部分を繰り返し出力するサンプルを作ります。for.html
と、その設定を行う for.mayaa
を次のように作成します。
<html>
<body>
<span id="loop">
<span id="message">dummy message</span>
</span>
</body>
</html>
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<m:mayaa xmlns:m="http://mayaa.seasar.org">
<m:for m:id="loop"
init="${ var i = 0 }"
test="${ i < 5 }"
after="${ i++ }" />
<m:write m:id="message"
value="Hello Mayaa!<br>" escapeXml="false" />
</m:mayaa>
動作は JavaScript の for 文と同じです。Mayaaファイルにあるm:for
は、最初に一度だけ init
を実行します。その後、test
を評価して結果が true
になるならボディを実行し、最後に after
を実行してから test
の評価に戻ります。
実行結果を見やすくするため、"Hello Mayaa!
" の後ろに<br>
を付け、タグをそのまま出力するようescapeXml属性 をfalse
に設定しています。この時もvalue
内で<br>
と記載しています。
ブラウザで http://localhost:8080/for.html にアクセスしてみましょう。
実行結果 (改行などは実際の実行結果と異なります)
<html>
<body>
Hello Mayaa!<br>
Hello Mayaa!<br>
Hello Mayaa!<br>
Hello Mayaa!<br>
Hello Mayaa!<br>
</body>
</html>
結果として "Hello Mayaa<br>
" が 5 回出力されます。
初期化部 init
で宣言した変数 i
は、m:for
の範囲内、つまり span id="loop"
を処理する間で有効です。
m:write
を使って i
の値を出力してみましょう。
<html>
<body>
<span id="loop">
<span id="message">dummy message</span>
</span>
</body>
</html>
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<m:mayaa xmlns:m="http://mayaa.seasar.org">
<m:for m:id="loop"
init="${ var i = 0 }"
test="${ i < 5 }"
after="${ i++ }" />
<m:write m:id="message"
value="${ i }<br>" escapeXml="false" />
</m:mayaa>
実行結果 (改行などは実際の実行結果と異なります)
<html>
<body>
0<br>
1<br>
2<br>
3<br>
4<br>
</body>
</html>
変数 i
の値が 1 ずつ増えていくのがわかります。